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エースコンバット8 WINGS OF THEVEレビュー:7年待った空は本物だったか

「エースコンバット7が出てから7年も待ったのに、まさかここまでやってくれるとは思わなかった」

Resetera のレビュースレッドに投稿されたこの一文は、多くのファンの気持ちを代弁している。ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE(以下AC8)は2026年10月2日に発売。先行アクセスが始まった9月29日から、SNSではプレイ動画と絶賛コメントが溢れ返った。

シリーズ7年ぶりのナンバリング作品。メタスコアはPS5版87点、PC版86点、Kotakuは「シリーズ25年でトップクラス」と評した。数字だけ見れば文句なしの傑作だ。ではなぜ、ファンの間に「手放しで喜べない」という声もあるのか。

光と影、両方を正直に書く。

この記事はこんな人におすすめ
  • エースコンバットシリーズのファンで、AC8を買うか迷っている人
  • フライトシューティング入門として検討している人
  • シリーズ未経験だがストーリードリブンのアクションゲームが好きな人

7年間、シリーズに何が起きていたか

AC7(Ace Combat 7: Skies Unknown、2019年)はワールドワイドで700万本以上(2026年1月時点)を売り上げたシリーズ最大のヒット作だった(出典:バンダイナムコIR情報より)。しかし次回作の発表は長らくなく、ファンは「バンダイナムコがシリーズを畳もうとしているのでは」と疑念を持ち始めていた。

転機は2025年のゲームアワード。AC8が電撃発表された瞬間、会場は騒然となり、複数のゲームメディアが「TGA 2025のベスト発表の一つ」として取り上げた。

開発チームが7年間で何をやっていたか。AC8をプレイすれば答えは明白だ。ゲームエンジンの刷新、オンラインモードの根本的な再設計、一人称視点でのシネマティック演出の実装。どれも短期間では作れないものばかりだ。

ストーリー:「偽りの英雄」という新しい主題

AC8の舞台は架空世界「ストレンジリアル」の2029年。中央ユージア連合(FCU)はソトア共和国の侵攻を受け、軌道上から降り注ぐ運動エネルギー兵器「トニトルスの槍」によって首都を含む多くの都市を失いつつあった。

主人公(TACネーム: Rex。TACネームとはパイロットの無線呼称のこと)は海上を漂流しているところをFCUの旧式空母「エンデュランス」に救助され、そのまま戦場へ引き戻される。ここまではシリーズお約束の展開だ。

本作が過去作と大きく異なるのは、主人公が「シーヴの翼」という伝説のエースの名を「偽りのまま」背負わされる点にある。シーヴの翼の実態はプロパガンダだった。FCUが士気を維持するために誇張した虚構のヒーローだ。その名を受け継いだRexは、民衆の希望として戦い続けながら、国家が作り出した嘘の重さと向き合う。

「英雄譚の欺瞞」というテーマは、一人称視点のシネマティックシーンによって今まで以上に没入感を持って描かれる。Destructoidは「シリーズ初めて哲学的な問いを正面から扱った」と評価した(出典:Destructoid Review)。

ただし欠点もある。一人称視点のシーンはコックピットから引き離される時間が長く、「早く飛ばせてくれ」と感じる場面もあった。PC Gamerは「first-person scenes keep you out of the cockpit longer than they should」と指摘している(出典:PC Gamer Review)。

飛行体験:AC7から何が変わったか

AC7で問題視されたのが「High-G Turn頼み」の戦闘だった。High-G Turnという急旋回機動を連打すれば大半の局面を乗り切れてしまい、技術の差が出にくかった。

AC8ではハンドリングが見直され、敵との距離感・位置取り・タイミングが重要になった。Game Watchのレビューは「正統派ドッグファイトが帰ってきた」と評した(出典:GAME Watch、2026年9月)。

新機能の「デブリシステム」も評価が高い。撃墜した敵機の残骸が周囲の敵に当たりダメージを与える物理演算で、大規模戦闘の迫力が格段に上がった。特殊兵装を2種類同時に積める仕様変更も戦術の幅を広げた。

もう一つの目玉が動的な雲システム「Cloudly」。雲の中に突入すると視界が遮られ、レーダーへの影響も生まれる。天候を利用した戦術が成立するようになった点は、シリーズ史上最大の飛行体験の進化といえる。

4gamerのプレイレポートでは「シリーズ伝統のアーケードスタイルと、新世代の戦闘表現が完璧に融合している」と評価された(出典:4Gamer、2026年9月)。

オンラインモード:共闘感は本物、マッチングは課題

「ACE COMBAT ONLINE」はシリーズ史上最大規模のオンラインモードで、クロスプラットフォーム対応。2つのコアモードがある。

Co-Op Assault(PvE: プレイヤー対環境): 4人チームが敵部隊を撃破し、スコアを競う。ファミ通のレビューは「共闘感がすごい。レベルもサクサク上がってやめどきを失う」と評した(出典:ファミ通、2026年9月)。

Co-Op Warfare(PvPvE: プレイヤー対プレイヤー対環境): 4人チーム2組が敵部隊を奪い合いながら撃破数を競う変則的なモード。単純なPvPより戦術が複雑で、慣れると面白さが増す。

一方でユーザーからの不満も上がっている。マッチングに時間がかかるケースが報告されており、特に日本時間の昼帯はロビーが埋まりにくい。またResetEraやRedditのコミュニティでは「PSVR2対応がわずか数ミッションに限定されている」という不満も複数みられた。

オンラインは「人口が揃えば化ける」タイプのモードだ。今後のプレイヤー定着が本作の評価を左右する。

総評:買いか、見送りか

7年待った価値はあった。キャンペーンモードの完成度はシリーズ最高水準で、飛行体験の進化も本物だ。シリーズのファンなら迷わず買い。Guardianが満点をつけた理由(出典:The Guardian Review)もプレイすれば理解できる。

ただし以下の人には注意点がある。

  • オンラインメインで遊びたい人: マッチング環境はまだ整備中。人口が安定する数週間後に判断してもいい。
  • PSVR2で遊びたい人: 対応ミッションが限定的で、フルVR体験は今作では不可能。
  • フライトシム寄りの操作感を求める人: AC8はあくまでアーケード寄りのスタイル。本格的なシムとは異なる。

メタスコア87点という数字は正直、シリーズの評価としては妥当か若干低いくらいだ。純粋な飛行体験とキャンペーンの質だけを切り取れば、2026年のアクションゲームとして上位クラスの完成度だ。

なお発売後、PC(Steam)版では本体の出来とは別の問題が噴出した。クラッシュと異常なメモリ消費の報告、ハードウェアレイトレーシング必須の要求スペック、そしてエスコンZERO特典がDLC扱いになった件だ。PC版を検討している人はエースコンバット8 PC版は買いか|不具合・推奨スペック・ZERO特典問題で続きを書いたので、そちらを先に読んでほしい。

製品情報

タイトル: ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE
発売日: 2026年10月2日(先行アクセス: 9月29日)
対応機種: PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
発売元: バンダイナムコエンターテインメント
ジャンル: フライトシューティング
公式サイト: bandainamcoent.com

フライトシューティング以外の2026年のアクション大作が気になる方は、Onimusha: Way of the Swordレビュー — 20年ぶりの鬼武者は本物かもあわせてどうぞ。

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本記事は公開されているレビュー、公式情報、ユーザー投稿に基づいて執筆しています。価格、仕様、オンライン環境は変更される場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。

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