Gears of War: E-Day(ギアーズ)評価まとめ|88点とSteam78%、割れた理由
「ギアーズ完全復活! そして、日本語吹き替えも復活!!!」。10.7時間遊んだ日本のSteamユーザーは、レビューの見出しをこう二段で叫んだ(Steam ユーザーレビュー、2026年10月時点の投稿。以下、外国語の引用は筆者訳)。一方、英語圏のあるユーザーは12.4時間遊んだうえで親指を下に向け、「マーカスとドムを見るために買ったのに、出てきたのは別のキャラクターの物語だった」と書いた。
7年ぶりのシリーズ本編『Gears of War: E-Day』は、日本時間10月7日0時に正式発売される。批評家の点数はシリーズ3作目以来の高水準に戻った。それなのにSteamのユーザー評価は78%前後で止まっている。この差はどこから来たのか。
先に結論を書く。撃ち合いを求める人は迷わず買い。物語とマーカスが目当ての人は、期待値を少し下げてから買うのがいい。点数の差は、戦闘の出来よりも物語の作り方への評価の違いから生まれているように見える。
なお本記事は各メディアのレビューとユーザー投稿をまとめたもので、筆者自身のプレイ体験に基づく評価ではない。
- Xbox 360時代にギアーズを遊び、新作を買うか迷っている人
- Game Passで遊ぶか、Steamで買うか決めかねている人
- 自分のPCで動くかどうかを先に知りたい人
- Steamの低評価が何に対するものなのか知りたい人
E-Dayを3行で
2006年の初代『Gears of War』の14年前、地底から現れた怪物ローカストが地上へ一斉に侵攻した「エマージェンスデー(E-Day)」を描く前日譚だ。初代では過去の事件として語られていた日にあたる。主人公は若き日のマーカス・フェニックスと相棒のドム。開発はThe Coalitionで、エンジンはUnreal Engine 5。カバー(遮蔽物)に張り付いて撃ち合う三人称視点シューター(TPS)という、シリーズの骨格はそのまま残っている。
Gears of War: E-Day の批評家評価はシリーズ3以来の高水準
10月1日の時点で、MetacriticのXbox Series X版は88点(49レビュー、肯定95%・賛否5%・否定0%)だった(The Shortcut, 2026年10月1日)。集計は日々動いており、89点(TheGamer, 2026年10月1日)や87点(52レビュー、Game*Spark, 2026年10月2日)と報じた媒体もある。PC版は84点。OpenCriticは87点前後だ(TheGamer, 2026年10月1日)。
シリーズの中で見ると意味が変わる。初代は94点だったが、The Coalitionに開発が移ってからの『Gears of War 4』と『Gears 5』はどちらも84点止まりだった(ComicBook.com)。E-Dayは「Epic Games時代以降で最も評価の高いギアーズ」という位置に入る。
| メディア | スコア | 要旨 |
|---|---|---|
| Pure Xbox | 10/10 | ここ20年で最高の戦闘の手触り |
| GamingBolt | 9/10 | 新しい移動アクションを高く評価 |
| IGN | 9/10 | 敵・武器・戦闘をきちんと進化させた |
| VGC | 8/10(4/5) | 銃撃戦単体なら今年これを超える作品はほぼない |
| GAMINGbible | 8/10 | 多くの点を正しく押さえた堅実な前日譚 |
| Gamekult | 5/10 | 水増し感が強く、スペースマリーン2に見劣りする |
出典はThe ShortcutとTheGamerのレビューまとめ。「要旨」列は各レビューの論旨を筆者が要約・翻訳したもので、逐語引用ではない。
褒め言葉はほぼ全員が戦闘に集中している。逆に批判は、物語が戦闘の後ろに追いやられている点、作りの保守性、収集物や装備強化の水増し感に向いた。『ウォーハンマー40,000: スペースマリーン2』と比べて見劣りするという指摘も出ている。「感情の薄さを派手さで補っている」というVGCの趣旨の評価(TheGamerのまとめより、筆者訳・要約)が、批評家側の論調を端的に表していると筆者は見る。
日本語吹き替え復活と日本ユーザーの評価
1. オリジナルキャストの日本語吹き替えが帰ってきた
日本語のSteamレビューは10月5日時点で13件、すべて「おすすめ」だった(Steam APIの集計値)。その多くが真っ先に挙げているのが吹き替えだ。あるユーザーは、4作目以降と『Tactics』は字幕のみ、『Reloaded』はムービーだけ吹き替えという状況が寂しかったと振り返り、今作では「木曜洋画劇場感のあるテンポとセンスがいい会話」が戻ったと書いている。22歳のマーカスから貫禄のある声が出るのが最高だ、という感想も複数あった。
Xbox 360で初代を遊んだ世代にとって、ギアーズの記憶は吹き替えの声と結びついている。批評家スコアには表れない、国内ならではの加点要素だ。
2. 「あのギアーズ」が戻ってきたという手応え
3.8時間時点のユーザーは、シリーズが進むにつれて泥臭い撃ち合いの感覚が薄れ、「なんか違うんだよなぁ」と思いながら惰性で続けていたと書く。そのうえで、今作は初代を遊んだ時の体験が鮮烈に蘇ったという。新たにジャンプとスライディングが入り、動きの幅は広がった。一方で、ショットガン「ナッシャー」やチェーンソー付きライフル「ランサー」の手応えは昔のままだ、という評価が目立つ。
Steam評価が「やや好評」78%にとどまった3つの不満
全言語のSteamユーザーレビューは、10月5日時点で3,134件中2,452件が好評(約78%)の「やや好評」だった(Steam APIの集計値)。早期アクセス開始直後は「非常に好評」と報じられていたので(AltChar, 2026年10月2日)、数日で下がったことになる。低評価の中身は大きく3つに分かれる。
物語の主役は誰なのか
低評価で最も多いのは、新キャラクターのマグズ・カーターが物語の中心にいて、マーカスとドムの影が薄いという不満だ。台湾のユーザーは17.9時間で全編クリアしたうえで、第1章は4や5より語りが良かったが、それ以降は失速したと書いた。中国のユーザー(19.8時間)も、マーカスとドムの存在感が意図的に下げられているように見えると書いている。「マーカスとドムの兄弟の絆を描くE-Dayを期待していた」という趣旨の声は、シリーズファンとしてはもっともな期待だ。
一方で、低評価の一部にはキャラクターの性別や性的指向そのものを攻撃する投稿も含まれている。TheGamerは、こうした「woke(意識高い系)」批判を理由にした低評価の集中投稿を「レビュー爆撃」として報じた(TheGamer, 2026年10月5日)。ただしこれは一部の投稿についての指摘で、上で紹介したように物語構成への具体的な批判も多い。キャラクターの属性を理由にした攻撃は、作品への批評とは区別して読むべきだ。どの票がどの理由によるのかは、Steamの集計値からは切り分けられない。なお、物語面を統括していたストーリーディレクターが発売前にレイオフされていたと報じられている(TheGamer, 2026年10月1日)。
PC版の重さとマルチの不安定さ
英語圏のユーザー(3.8時間)は「ゲームは最高か? 文句なしにイエス。快適に動くか? 全然」と書き、14コアのCPUが食い潰される重さとメモリリークを訴えた。一方で「Steam Machineで1440p・FSR4で快適」「この時代に珍しく最適化が良心的」という声も同じくらいあり、環境差が大きい。ブラジルのユーザーは、4人協力プレイでホストの切断・クラッシュ・フリーズが続くとして、修正されるまで低評価にすると書いている。
収集物と半オープンマップ
ユーザーレビューによれば、5章構成のうち中盤3章は、一本道の戦闘に半オープンの街探索を組み合わせた構造だという。これを「ちょうどいい」と見るユーザーもいれば、「テンポが間延びする」「ドッグタグ集めが好きになれない」と見るユーザーもいる。日本のユーザー(19.4時間)は、近くの収集物を知らせる相棒ロボット「ハードケース」の音がうるさすぎる点だけが不満で、それ以外は満点だと書いた。
Haloも「批評家83点・Steam71%」と割れたが、理由は別だった。Gearsとの違いを見るならこちら
マルチプレイ:12人のHorde Siege(協力防衛モード)が本命という声
批評家レビューは発売前のキャンペーン中心で、マルチプレイの評価はまだ少ない。ただ、ベータから遊んでいる層の評価は高い。
Hordeは押し寄せる敵の波を協力して耐えるシリーズ恒例のモードだ。72.3時間をほぼHordeだけに費やした日本のユーザーは、「4人×3チーム」が広いマップに入り乱れる形に刷新された新しいHorde Siegeに「衝撃を受けた」と書いている。ダウンと蘇生、クラス・スキル制、開始時に持ち込む武器を選べる仕組みが入り、旧来のHordeの「時間がかかりすぎる」「成長要素がない」という弱点が直ったという評価だ。Hordeとは別に、4対4の対戦モード(Versus)もある(Xbox 公式(日本))。
気になるのは課金と過疎の可能性だ。ユーザーの報告では、武器スキン等には有料通貨「アイアン」と、遊んで貯まる「コイン」があるという。中国のユーザーは、早期アクセスの同時接続が最大2万人程度という勢いを見て、1年間の更新期間後のマルチの先行きを不安視していた。
価格・Game Pass・対応機種
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式発売 | 日本時間2026年10月7日0時(海外10月6日) |
| 早期アクセス | 日本時間10月2日0時から(プレミアム版) |
| スタンダード | 9,800円(税込、Steam) |
| プレミアム | 14,000円(税込、4Gamer掲載価格) |
| Game Pass | Ultimate / PC Game Passで発売日から |
| 早期アクセス(Game Pass) | Ultimate加入者はプレミアムアップグレード(北米30ドル、税別)が別途必要 |
| 対応機種 | Xbox Series X|S、PC(Microsoft Store / Steam) |
| 協力プレイ | オンライン4人、2人画面分割(コンソールのみ) |
出典は4Gamer.net, 2026年10月2日、Xbox 公式(日本)、Steam ストアページ、Techloy, 2026年9月29日。Xbox Play Anywhere(1回の購入でXboxとPCの両方で遊べる仕組み)に対応している。
PC版の最低動作環境は重めだ。ハードウェアレイトレーシング対応GPU(GeForce RTX 2060 / Radeon RX 6600以上)が必須で、メモリ12GB、SSDに115GBの空きが求められる(Steam ストアページ、2026年10月6日時点)。GTX世代のGPUでは条件を満たさない。PS5コントローラーが反応しない場合は、Steamのプロパティからコントローラ設定の「Steam入力」の有効・無効を切り替えると動いた、という日本のユーザーの報告もある。
Xbox Series S版も評判は悪くない。SSDを10GBのメモリを補う追加のメモリ層として使う手法で、画質を大きく削らずに動かしているという(Pure Xbox, 2026年10月2日)。Steamでは早期アクセスの時点で同時接続20,374人を記録し、『Gears 5』の10,196人というシリーズ記録を倍以上更新した(同記事)。
自分ならこう選ぶ
| 自分のタイプ | 選び方 |
|---|---|
| Game Pass Ultimate / PC Game Pass加入者 | 7日にそのまま遊ぶ。早期アクセスに30ドルは払わない |
| 撃ち合い・Horde目当て | 買い。批評家とユーザーの評価が比較的揃っている部分 |
| 360世代で吹き替えが好きだった | 買い。日本語レビュー(13件)で好意的な声が目立つ層 |
| マーカスとドムの物語が目当て | 期待値を下げてから。物語の比重には賛否がある |
| PCがRTX 2060未満 | 見送るか、Xbox Series X|S版を検討(本体がなければ別途購入が必要) |
筆者(電脳狐影)はまだ遊んでいない。そのうえでひとりのゲーマーとして選ぶなら、まずGame Passで試し、気に入ったら買うかどうかを決める。早期アクセスの5日間のために、通常版との差額4,200円(いずれも税込。Game Pass Ultimate加入者は30ドル)を払う価値は、マルチを最速でやり込みたい人以外には薄いと思う。日本語の評価が13件すべて好評なのは、母数が小さいとはいえ強い材料だ。
物語の評価だけは、本当にわからない。物語への具体的な批判と、属性を理由にした低評価が混在していて、集計値からは切り分けられないからだ。キャンペーンは14時間前後(Gamekultのレビュー、The Shortcut経由)で、Steamの韓国語ユーザーは通常難度13時間ほどでクリアしたと書いている。判断を他人の票に預けるより、自分で遊んで確かめるのが確実だ。
戦闘を高く評価するという点は、批評家もユーザーもほぼ一致している。分かれているのは主に、その戦闘を誰の物語で包んだかという点だ。
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免責事項
本記事に記載したスコア(Metacritic・OpenCritic・Steamユーザーレビュー・各メディアのスコア)、同時接続数および価格は、各出典の公開日時点または2026年10月5〜6日時点の情報に基づく。スコアと価格は随時変動するため、購入前に各集計サイトおよび各ストアで最新情報を確認されたい。本記事は各メディアのレビューおよびユーザー投稿を集約したものであり、筆者自身のプレイ体験に基づく評価ではない。外国語のレビュー・投稿からの引用は筆者による日本語訳または要約であり、訳出上のニュアンスの差異が生じうる。引用したユーザーコメントは各プラットフォームの公開情報を参照したもので、個人の感想であり本サイトの見解を代表しない。不具合や動作状況はアップデートにより変わる場合がある。報道された「レビュー爆撃」は一部の投稿についてのもので、否定的な評価全体を指すものではない。本記事は特定の個人・団体を批判する意図はない。本記事にはアフィリエイトリンクおよび記事作成に対する金銭・物品の提供は一切含まない。なお、ページ上に表示される広告枠はGoogle AdSenseによる自動配信であり、本記事の内容とは無関係である。情報の正確性・完全性については保証できず、本記事を参考にした購入判断等の結果について当サイトは責任を負わない。Gears of War、Xbox および Game Pass は Microsoft Corporation の、Steam は Valve Corporation の、Unreal Engine は Epic Games, Inc. の商標または登録商標である。その他記載の製品名・会社名は各社の商標または登録商標である。