ObsidianがFallout新作開発へ|ソーヤー復帰・リマスター2本・Fallout 5の全容
- Fallout: New Vegasをいまでも定期的に遊び直しているファン
- 「Obsidianの新作Fallout」報道の何が確定情報なのか整理したい方
- Fallout 3 / New Vegasリマスターの続報を待っている方
- ドラマ版Falloutからシリーズに入って、ゲーム側の動きを知りたい方
- Avowed 2中止報道やレイオフとの関係が気になる方
「これは5年前に起きているべきだった」。Bethesdaの発表直後、Redditに投稿されたコメントだ(warablo)。16年待たされたファンの気持ちを、これほど短く言い当てた言葉もない。
2026年7月17日、BethesdaはObsidian Entertainmentが新作Falloutを開発していることを公式に確認した。Obsidianは2010年のFallout: New Vegasを作った開発会社で、シリーズ最高峰と呼ばれるあの一作以来、Falloutには16年間ノータッチだった。Bethesdaの声明はこうだ。「ウェイストランドは拡大し続ける。長年の友人であるObsidianと再びチームを組み、新しいFalloutプロジェクトに取り組んでいることを喜んで確認する」(PC Gamer)。
しかも発表はそれだけではなかった。Fallout 3とNew Vegasのリマスター、そしてFallout 5がプリプロダクション段階にあることまで、同じタイミングで明らかになった。
Obsidian新作・リマスター2本・Fallout 5:7月17日に確定した4つの情報
| 項目 | 状況 | 発売時期 |
|---|---|---|
| Obsidian新作Fallout | 開発を公式確認(指揮はJosh Sawyer氏との報道) | 未定 |
| Fallout 3 リマスター | 開発を公式確認。詳細未発表 | 未定 |
| Fallout: New Vegas リマスター | 開発を公式確認。詳細未発表 | 未定 |
| Fallout 5(本編最新作) | プリプロダクション(企画・準備段階)中 | 未定 |
見ての通り、発売時期は4本すべて未定だ。「いつ遊べるのか」への答えは現時点で存在しない。そしてObsidianの新作とFallout 5は別のプロジェクトで、並行して進む。新作のタイトル・舞台・プラットフォームもすべて未発表。「New Vegas 2」と呼びたくなる気持ちはわかるが、ニューベガスが舞台になるとは一言も言われていない。
Fallout 5については、トッド・ハワード氏がThe Elder Scrolls VIの後に取りかかる方針を改めて示している。ドラマ版Falloutが好調な今このタイミングでObsidianと組むことについて、同氏は「タイミングが正しい」「(BethesdaとObsidianの間には)大きな相互リスペクトがある」と語った(Windows Central、GamesRadar)。
レイオフから公式確認まで:発表前2週間のFallout関連タイムライン
今回の発表は、手放しで祝えない経緯をたどっている。時系列で追うとこうなる。
7月6日の週: Xbox全体で大規模なレイオフが始まった。Obsidianも対象になり、Bloombergのジェイソン・シュライアー記者は従業員の約4分の1が削減されたと報じた(4Gamer)。
7月8日〜9日: 同記者が、ObsidianがファンタジーRPG「Avowed」の続編を含む複数プロジェクトを中止し、New VegasディレクターのJosh Sawyer氏が率いる新作Falloutへ開発リソースを移すと報道(PC Gamer、Game*Spark)。
7月17日: Bethesdaが公式声明で新作Falloutプロジェクトを確認。リマスター2本とFallout 5の状況も明らかに。
7月20日前後: トッド・ハワード氏のインタビューが各メディアに掲載。引退の予定がないことにも言及した(Game*Spark)。
つまり、ファンが16年待った朗報は、報道通りならスタジオの4分の1が職を失い、Avowed 2が消えた再編の中から出てきたことになる。Redditにはこういう声もある。「多くのファンが望んだものを手に入れたわけだ。スタッフの4分の1と引き換えに」(St_Sides)。
Josh Sawyerという名前が持つ意味
報道が事実なら、指揮を執るのはFallout: New Vegasのプロジェクトディレクター兼リードデザイナーだったJosh Sawyer氏だ。近年は中世を舞台にしたアドベンチャーRPG「Pentiment」のディレクターを務め、現在もObsidianに在籍している。
New Vegasがどう作られたかを知ると、この人選の重みがわかる。開発期間は約18か月。極端に短い納期で作られた2010年の発売直後はバグまみれで、評価も割れた。Sawyer氏自身が最近、「発売当時の評判は素晴らしいものではなかった」「当時を美化して記憶しているなら、あなたが間違っている」とファンに釘を刺したほどだ(GamesRadar)。
有名な逸話がある。ObsidianはMetacritic 85点以上でボーナスを受け取る契約だったが、New Vegasのスコアは84点。たった1点差でボーナスを逃した(GameSpot)。それから16年、評価は逆転し続けた。いまやNew Vegasは「RPGの選択と分岐の到達点」として、Fallout本編と並べて語られる作品になっている。
短い納期と不利な契約で作った作品が、16年かけてシリーズ屈指の傑作へ育った。その当事者が、今度は正式なパートナーとして戻ってくる。物語としてよくできすぎているくらいだ。
Obsidian復帰へのファンの反応:歓喜と、その裏の不安
英語圏コミュニティの反応は、期待と皮肉が入り混じっている。
- 「これは5年前に起きているべきだった」(Reddit / warablo)
- 「2033年に会おう」(Reddit / Klutzy_Anybody_1487)。発表から発売までの長い道のりを見越したコメントだ
- 「Obsidianからオリジナル作品が出ることは二度とないと覚悟しておけ。彼らは残りの日々をFallout鉱山で過ごすことになる」(Reddit / -ImJustSaiyan-)
日本語圏でも、Fallout系コミュニティサイトのコメント欄には「The Outer Worlds 2を遊びながら、これがNew Vegasの続編だったら良かったのにと思っていた」という趣旨の声が寄せられていた(ぬかキャン)。Obsidianの会話劇をFalloutの世界でもう一度、という渇望は国境を越えて共通している。
一方で不安材料もはっきりしている。ひとつは、Avowedのような自社発の新シリーズを犠牲にして、Falloutという既存の看板作品へ集中する構図そのもの。Xboxの再編は「確実に売れるものを作れ」という圧力の表れで、Obsidianの持ち味だった実験的なRPG作りが続けられるかは未知数だ。もうひとつは開発期間。企画段階からのスタートなら、発売は早くても数年先になる。「2033年に会おう」は冗談に聞こえて、案外冗談ではない。
自分ならこうする
正直、発表を読んだ瞬間は素直に嬉しかった。ただ、冷静になって考えると、いま自分たちにできることは待つこと以外にほとんどない。タイトルも舞台も発売時期もないニュースに、期待値だけを積み上げるのは危うい。New Vegas自体、発売直後は「バグまみれ」と叩かれた作品だったことを思い出したい。
だから自分の結論はこうだ。新作の続報は追いつつ、期待値は「Obsidianが作るならたぶん面白い」程度に留めておく。そして待っている間に、手元のNew Vegasをもう一周する。発売から16年経った作品なのでセールで大きく値下がりすることが多く、有志による改造データ(Mod)も長年の蓄積で安定している。リマスターの発売日が出てから慌てるより、いま原作を遊び直しておくほうが、続報の楽しみ方も深くなる。
- Obsidian新作Fallout: 開発をBethesdaが公式確認(2026年7月17日)
- 指揮: Josh Sawyer氏と報道(Bloomberg)。公式発表では言及なし
- Fallout 3 / New Vegas リマスター: 開発中。時期・機種は未発表
- Fallout 5: プリプロダクション中。TES VIの後に本格開発
- Avowed 2: 開発中止と報道
- 未発表事項: 新作のタイトル、舞台、プラットフォーム、発売時期
Fallout: New Vegas(Steam)
新作を待つ間に原作を遊び直すなら今。Ultimate EditionはDLC全部入りで、セール対象になる機会も多い。価格はストアで確認を。
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本記事の情報はすべて公開情報・報道資料に基づく(2026年7月21日時点)。Obsidian新作の開発体制やAvowed 2中止に関する記述はBloomberg等の報道ベースの内容を含み、今後の公式発表で変わる可能性がある。ゲームの価格・セール実施状況は変動するため各ストアで確認してほしい。記載の各商標はそれぞれの権利者に帰属する。