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Gaming 19分で読める

Subnautica 2 アーリーアクセス開始|訴訟の影と買うべきかの判断

この記事はこんな人におすすめ
  • Subnautica 2を5月14日に買うべきか迷っている方
  • 親会社Kraftonと開発陣の訴訟がどう影響するか知りたい方
  • アーリーアクセスでどこまで遊べるか把握しておきたい方
  • 4人コープと初代のソロ体験のバランスが気になる方

「IPの乗っ取り、創業者の追放、新しいファン獲得のためにIPの精神性が捨てられる。前にも見た光景だ」。あるコミュニティメンバーは現在の状況をそう書いた(Game Developer)。

それでもSteamのウィッシュリストでは『Subnautica 2』が2025年9月から9か月連続で1位を維持し続けている(Subnautica2.gg)。発売前のサバイバルゲームとしては異例の数字だ。海中サバイバルというニッチなジャンルにこれだけ期待が集まる理由は、初代『Subnautica』が積み上げた信頼そのものにある。

2026年5月14日、その続編がアーリーアクセスでリリースされる。本記事では「いま買うべきか」を判断するための材料を、ゲーム本体の情報と、影を落とす訴訟の経緯の両方から整理する。

基本情報

項目詳細
アーリーアクセス開始2026年5月14日 08:00 PDT(日本時間 5月15日 0:00)
価格29.99 USD(Steam・Epic・Microsoft Store)
対応機種PC(Steam / Epic / Microsoft Store)/ Xbox Series X|S
Game PassXbox / PC Game Pass で初日対応
PS5版発売予定なし(未発表)
開発Unknown Worlds Entertainment
親会社Krafton
アーリーアクセス期間2〜3年(開発元見込み)
マルチプレイオンライン4人協力プレイ(クロスプラットフォーム対応)
マイクロトランザクションなし

出典: SteamXbox公式GosuGamers

29.99ドルというアーリーアクセス価格は、AAAタイトルのおよそ半額。Game Pass加入者は実質追加料金なしで遊べる。Unknown Worldsはアーリーアクセス期間を「およそ2〜3年」と見積もっており、正式リリースは2027〜2028年見込みだ(The FPS Review)。

アーリーアクセスで何が遊べるか

「アーリーアクセス=中身スカスカ」を警戒する人のために、現時点で公開されているコンテンツ規模を整理する。

バイオーム(4種、launch時点):

  • Sparse Plains(0〜500m)— スターターエリアの平原
  • Graveyard(0〜800m)— 大型生物の骨が眠る墓場
  • Plateaus(100〜600m)— 段丘状の中層帯
  • Thermal Spires(400〜1,200m)— 熱水噴出帯

確認済みの生物:

  • Collector Leviathan(4本触手の捕食者、Sparse Plainsに出没)
  • Wakemaker Leviathan
  • Hammerhead(捕食者)
  • Waterslug(受動生物)

(出典: Switchblade GamingGameRant)

リヴァイアサン(巨大生物)はシリーズ恒例の脅威だ。Collector Leviathanは初代の象徴的存在Reaper Leviathanとは別系統で、4本の触手で獲物を絡め取る新規デザイン。Sparse Plainsで初手から遭遇する可能性があり、初プレイで腰を抜かす人が出そうだ。

エンジンはUnreal Engine 5に刷新。海中の光、深海の影、生物のAIが初代から大きく書き換わっている。基地建設システムもゼロから作り直され、プロシージャル要素が増えた(Switchblade Gaming)。

4人コープ:シリーズ最多要望機能、ただし「ソロも完全成立」

Subnautica 2の最大の新機能は、最大4人のオンライン協力プレイだ。

初代から10年以上、コミュニティで一貫して最も求められてきた機能。ようやく公式が応えた格好になる。仕様面のポイントは次のとおり(PCGamesNGameRant)。

  • クロスプラットフォーム対応: PCとXboxの混在ロビーが組める
  • ドロップイン・ドロップアウト: 途中参加・離脱が自由
  • ソロワールドの変換: 一人で進めたセーブを後からマルチに切替可能
  • ソロ完全成立: 「協力前提の進行ゲート・パズル・封鎖エリアは一切作らない」とUnknown Worldsが明言

「友達と海に潜るゲーム」と「孤独に深海と向き合うゲーム」の両立。前者を期待していた人には朗報、後者を愛していた人には不安要素になりうるが、後者の体験を意図的に守る方針を打ち出している点が重要だ。

訴訟の影:Kraftonと創業者陣の対立

Subnautica 2を語るとき、避けて通れないのが2025年7月から続いている法廷闘争だ。

整理しておく(KotakuPC GamerGame Developer)。

当事者:

  • Unknown Worlds(開発元)— 元CEO Ted Gillら3名の経営陣
  • Krafton(韓国の親会社、PUBGの運営元)— 2021年にUnknown Worldsを買収

争点: 2.5億ドル(約380億円)のアーンアウト(業績連動報酬)。2025年内のアーリーアクセス開始が達成条件だった。創業者陣は「ゲームは2025年内ローンチ可能な状態だったのに、Kraftonがアーンアウト支払いを回避するため意図的に発売を遅らせた」と主張。

Project X: 法廷で明らかになった内部資料によれば、KraftonのCEO Changhan “CH” Kim氏は「Project X」と名付けた秘密のタスクフォースを社内に組織し、Unknown Worldsの経営権奪取を画策していたとされる。注目を集めたのは、Kim氏が法務担当の警告を無視し、ChatGPTに「アーンアウトと経営権奪取」の助言を求めていた事実だ。

判決(2026年3月): デラウェア州衡平法裁判所は創業者側に勝訴判決。元CEO Ted Gillは復職した。「KraftonはEPA(買収契約)に違反し、正当な理由なくキー従業員を解雇し、Unknown Worldsの経営権を不適切に奪取した」(Vice Chancellor Lori W. Will副長官)。

現在の状況: 裁判はフェーズ2が継続中。アーリーアクセスのリリース自体は予定どおり進むが、コミュニティには分断が生じている。「IPの乗っ取り」と表現するファンもいれば、「双方に冷ややかな目線を向ける」プレイヤーもいる(Massively Overpowered)。

これは「ゲームを買うかどうか」の決定に直接影響する人もいれば、無関係と割り切れる人もいる類の論点だ。本記事は判断を押し付けるものではないが、知らずに買うのと知った上で買うのとは違う。

判断を分ける論点

訴訟と直接関係するのは「親会社Kraftonへ売上が流れる」という構造だけ。開発を主導しているのは復職したUnknown Worlds創業陣で、ゲームの中身そのものに訴訟の影響はないという見方が一般的だ。とはいえ、買収・アーンアウト・経営権奪取という業界の構造的問題に対して「投票」する形で購入を控える選択も成り立つ。

光と影

  • 9か月連続ウィッシュリスト1位: Steam全体での期待値の高さは異例
  • Game Pass初日対応: 加入者は追加料金なしで初日アクセス可能
  • 29.99ドルの低価格: AAAの半額未満で、長期サポートが約束されている
  • マイクロトランザクションなし: 買い切り後の課金圧力がない
  • クロスプラットフォーム協力プレイ: PC・Xboxの友人と一緒に潜れる
  • ソロ体験の保証: 初代の「孤独な深海」が続編でも成立する
  • Unreal Engine 5への刷新: 描画と物理表現が初代から大幅進化

  • アーリーアクセス2〜3年: 完成体験を求めるなら長い待機期間
  • PS5版なし: コンソールはXboxのみ。PSしか持っていない人は遊べない
  • 訴訟リスクの不確実性: フェーズ2が継続中で経営体制の安定性に懸念
  • コミュニティの分断: ファンダム内で「買うか・ボイコットか」の対立が生じている
  • launch時の規模: バイオーム4種は完成版から見れば序盤相当
  • コープ最適化の未知数: 4人協力プレイのバランスとサーバー安定性は実機で要検証

自分ならどう買うか

ひとりのゲーマーとして判断材料を並べると、こうなる。

Game Pass加入者なら、5月14日に試すのが合理的: すでに加入しているなら追加料金ゼロで初日に触れる。合わなければ即離脱できる。ウィッシュリスト1位の話題作を低リスクで体験する機会としてはほぼ最善だ。

PCのSteam購入なら、29.99ドルでも判断は二段階: アーリーアクセス向きの遊び方ができる人(バグや未完成を許容できる、開発に伴走することを楽しめる)はGo。完成品でしっかり遊びたい人は、正式版(2027〜2028年見込み)を待つ方がコスパは良い。

Xboxの買い切りなら、Game Pass経由を検討する価値あり: Xbox Game Pass Ultimateの加入者なら本体ごと遊べる。29.99ドルの買い切りより、状況に応じて加入・解約できる柔軟性のほうが価値が高い人もいる。長期で遊ぶ前提か、お試し前提かで判断するとよい。

PS5ユーザーは現時点で待ちが正解: PS5版は現時点で告知すらない。気長に正式版を待つ・PCゲーミング環境の構築を検討する・クラウドゲーミング(Xbox Cloud)を検討、のいずれかになる。

訴訟の経緯が引っかかる人: 購入を控える選択も成り立つ。Unknown Worldsの開発陣自体は復職しており「成果物としての完成度」と「収益が誰に流れるか」は別の論点だ。倫理的に納得できない場合は、初代『Subnautica』を遊び直す・別のサバイバル系(Valheim, Raft, Grounded等)に乗り換えるという選択もある。

自分(電脳狐影)なら、PCのGame Pass経由で5月14日にまず試す。30分潜ってリヴァイアサンの叫び声が聞こえた瞬間に「これこれ」となれば、加入を継続する。Subnauticaシリーズの本質は「孤独な海中の恐怖と、それを乗り越える発見の喜び」だと思っている。続編がそれを保っているかは、自分の耳と目で確認したい。

Subnautica 2 公式ストア

Steam版・Xbox版の予約購入は公式ストアから。Game Pass加入者は追加料金なしで5月14日からアクセスできる。

Steamストアを開く
免責事項

本記事は2026年5月8日時点の公式情報、各メディアの先行プレビュー、訴訟関連の公開資料・報道をもとに構成している。アーリーアクセス開始は2026年5月14日(PDT)であり、本記事執筆時点では実機レビューは存在しない。価格・仕様は執筆時点のものであり、アーリーアクセス進行中に変更される可能性がある。日本円相当額は為替レートにより変動する。本記事に記載した訴訟関連の事実関係は引用先メディアの報道に基づくものであり、最新の判決・和解状況は各引用元で必ず確認していただきたい。「Subnautica」「Unknown Worlds」はUnknown Worlds Entertainment Inc.の商標である。「Krafton」「PUBG」はKrafton Inc.の登録商標である。「Xbox」「Game Pass」はMicrosoft Corporationの登録商標である。「PlayStation」はソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標である。その他、記事中の会社名・製品名は各社の商標または登録商標である。

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