ドラゴンズドグマ2 ダークアリズン 評価・レビューまとめ|メタスコア88点の賛否
- ドラゴンズドグマ2の本編をクリアして、拡張を買うか迷っている人
- Switch 2版で初めてドラゴンズドグマ2に触れようとしている人
- 初代の黒呪島(ダークアリズン)が好きで、2の拡張がどう違うのか知りたい人
- ハクスラ要素のあるオープンワールドRPGを探している人
「探索がとにかく楽しい。とーにかく楽しい!!!」
発売から3日後、noteにそう書き残したプレイヤーがいる(乃夜, note, 2026年10月12日)。同じ記事の中で、その人は「重ね着解放があまりにも遅い」(装備を重ねて着る機能の解放が遅い)とも嘆いている。熱狂と不満が同じ1本のレビューに同居している。ダークアリズンの評判は、だいたいこの温度感だ。
2026年10月9日、カプコンは『ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン』を発売した。2024年の本編から2年半。初代ドラゴンズドグマに「黒呪島」を足した『ダークアリズン』と同じ名前を背負った拡張である。海外レビューの平均点を集計するMetacriticでは、PC版・Switch 2版が88点(電ファミニコゲーマー, 2026年10月8日)。PS5版は84点だ(Game Spark, 2026年10月9日)。数字だけ見れば上々だが、レビューを読み込むと評価の割れ方に特徴がある。
本稿は国内外のレビューとプレイヤーの声をまとめたものだ。筆者自身がプレイした感想ではないことを先に断っておく。
- 本編を楽しめた人:拡張DLC(2,990円・税込)は買ってよさそうだ。クリア後のやり込みが大きく増える
- 本編が合わなかった人:戦闘や物語への不満が解消されるとは言いにくい。慎重に
- Switch 2で初めて遊ぶ人:テレビモード中心なら有力。ただし拡張の中身に触れるまで7〜9時間ほどかかる
ダークアリズンの追加要素:ノルガン・忘れられた試儀・キャラクリ
カプコンの公式発表によれば、拡張の中身は3つだ(PR TIMES, カプコン, 2026年6月10日)。
- 新ストーリー「滅びの王土」:極北の地ノルガンが舞台。ここで手に入る「遺戦品」は鑑定するまで性能がわからない、ハクスラ型(敵を倒し、ランダムな性能の装備を集めていく遊び方)の装備だ
- 「忘れられた試儀」:本編のマップ上に出現する12種のダンジョン。希少な装備が眠っている
- キャラクタークリエイトの追加:髪型やタトゥーなど
ファミ通のレビューによると、ノルガンではこのほかにも、恩寵の石塔に供物を捧げてジョブごとの新たなカスタムスキルを解放し、能力を強化する仕組みや、高低差を行き来するための消耗品「フックロープ」が登場する。ファストトラベル用の「ノルガンの礎」は5つまでしか置けない(ファミ通, 2026年10月8日)。本編のファストトラベル制限と同じく、移動そのものを冒険にする設計だ。
なお、同プレスリリースでは、本編側にも遊びやすさを改善する無料アップデートを2026年6月と8月下旬に配信すると告知されていた。本編の手触りは発売当初から少し変わっていると考えてよい。
88点を支える声:「本編がついに完全な姿になった」
高評価のレビューに共通するのは「本編に足りなかったものが埋まった」という見方だ。
RPGFanは100点満点中95点をつけ、本作を「ドラゴンズドグマ続編の決定版であり、RPGデザインの傑作」と書いた(RPGFan, 2026年10月)。本編の主人公は竜に心臓を奪われた「覚者」だ。Game Sparkはこれを踏まえ、海外レビューの紹介記事に「“覚者”のように心臓を欠いていた本編がついに完全な姿となった」という見出しをつけている(Game Spark, 2026年10月9日)。言い得て妙だと思う。
Nintendo Lifeのレビューまとめによれば、Push Squareは10点中9点で「しばしばカプコンのオープンワールドRPGの絶頂にある」「変革的なDLC」と評価した(Nintendo Life, 2026年10月)。IGNは8点。
具体的に何が良いのか。KotakuのRebekah Valentineは約20時間かけてエンディングまで遊んだうえで、吹雪や凍った湖、つららといった環境の脅威が探索に変化を与えていると評価している。新ボスについてはモンスターハンター的な発想を感じる仕掛けがあるとも書く(Kotaku, 2026年10月7日)。
国内のプレイヤーからは、ハクスラ部分への熱い反応が目立つ。はてなブログ「電脳リメイク」のbukknas氏は、ノルガンで強敵を倒して鑑定した装備に「これマジで入れて大丈夫なの!?」と思うような性能のスキルが付くと書いた(電脳リメイク, 2026年10月9日)。ファミ通のレビュー見出しも「鑑定の手が止まらない」である。
本編はクリア後にやることが少ない、という不満が根強かった。遺戦品、12のダンジョン、恩寵の石塔が絡み合い、クリア後の目標が一気に増えた。GameWithも「本編クリア後のやり込み要素が欲しかった人」向けと位置づけている(GameWith, 2026年10月12日)。
割れている声:戦闘の手応え、難易度、そして黒呪島の影
ただし、絶賛一色ではない。
戦闘の爽快感。GameWithの評価は77点で、戦闘面の評価は割れている。「敵が硬く爽快感に欠ける場面もあり」という指摘だ。Game Sparkの紹介によれば(Game Spark, 2026年10月9日)、Screen Rantは10点中7点で、新コンテンツに失望したと書き、戦闘がボタン連打の作業に感じられると評した。
難易度の跳ね上がり。ノルガンの敵は強い。bukknas氏は「一瞬でボコボコにされて全滅します」と書き、乃夜氏も易しめの難易度でも敵が強すぎて、特定のビルドを組まないと太刀打ちできないと不満を述べている。本編の無料アップデートで遊びやすさを改善した流れと逆行している、という見方だ。
ストーリーの薄さ。本編よりは良くなった、というのが大方の評価だ。それでもbukknas氏は「ストーリーのドラマ性やキャラクター性は相変わらずあっさり目」と書く。RPG Siteも本編より改善されたとしつつ、物語として特に強いわけではないとしている。
ランダム性への好み。遺戦品は鑑定するまで性能がわからない。「ランダム要素やガチャ的なハクスラ要素が苦手な人は根気が必要」(bukknas氏)。RPG Siteは、遺戦品が本編の装備をすぐに上回ってしまい、本編装備の存在意義が薄れる点を問題視している。
そして、避けて通れないのが初代との比較だ。
黒呪島と比べてはいけないのか
初代ドラゴンズドグマの『ダークアリズン』は、黒呪島という高難度ダンジョンを丸ごと追加した。閉じた島で強敵と装備集めに延々と向き合う設計は、シリーズを語るうえで外せない存在になった。
ドラゴンズドグマ2の本編クリア後、「黒呪島みたいな場所がない」と驚き、落胆するプレイヤーもいた(Steam Community, Dragon’s Dogma 2)。だからこそ、同じ名前の拡張には期待が集まった。
RPG Site(10点中8点)のJames Galizioはこの点に厳しい。「初代のダークアリズンの足元にも及ばないほど記憶に残らない」と書き、本作は「ドラゴンズドグマ2の射程を広げるのではなく、狭めるDLCだ」と評した(RPG Site, 2026年10月7日)。RPGamerも、ノルガンは新コンテンツとして満足できるが、黒呪島ほど作品を一変させる感覚はないとしている(RPGamer, 2026年10月)。
レビューを並べて見えてくるのは、ダークアリズンが黒呪島の再来ではなく、本編の延長線上で「探索とハクスラ」を濃くした拡張だということだ。黒呪島のような閉じた地獄を期待すると肩透かしを食う。本編のオープンワールドをもう一度歩きたい人には、ちょうどいい重さという評価が多い。
Switch 2版の評価:テレビモードは好評、携帯モードに課題
今回のもう1つの話題が、Switch 2版の初登場だ。本編と拡張がセットになり、5,990円(税込)で発売された。
4Gamerのプレイレポートは、PC版と同じとはいかないものの「十分に美しい」とし、FSR3(中間フレームを生成して動きを滑らかに見せるAMDの技術)によって滑らかに動くと伝えている。ドックから取り出してスリープを解除すれば「即座に冒険の続きを始められる」点も評価された。同レポートでは、忘れられた試儀に挑めるレベル20到達まで約7時間、最初のダンジョン攻略まで約9時間かかったという(4Gamer, 2026年10月8日)。新規プレイヤーが拡張の中身に触れるまで、それなりの時間がかかると考えておきたい。
一方、Pocket Tactics(10点中9点)は、テレビモードの映像は見事だが、携帯モードでは見劣りすると書いている。スリープから復帰した際に画面が真っ暗になる不具合にも触れた(Pocket Tactics, 2026年10月7日)。携帯モード中心で遊ぶつもりなら、この点は割り引いて考えたい。
- 発売日: 2026年10月9日
- プラットフォーム: Nintendo Switch 2 / PS5 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
- 価格(本編+拡張): 5,990円(税込、全機種)
- 価格(拡張DLCのみ): 2,990円(税込、PS5・Xbox・Steam)
- CERO: D(17才以上対象)
- Metacritic: PC版88点 / Switch 2版88点 / PS5版84点(2026年10月9日時点、Game Spark調べ)
- 追加内容: 新ストーリー「滅びの王土」(ノルガン)、ダンジョン「忘れられた試儀」12種、キャラクリ追加
価格はカプコン公式プレスリリースに基づく。セールや販売店によって実売価格は異なる。
結局、ダークアリズンは買うべきか
レビューとプレイヤーの声を読んだうえで、自分(電脳狐影)の判断を書いておく。
本編を楽しめた人は、拡張DLC(2,990円・税込)を買っていい。高評価と低評価を分けているのは、ほとんどが本編の設計への好みだ。本編の探索と、ポーン(プレイヤーが作成・雇用するAIの仲間)との旅が好きだった人にとって、レビューを読む限り、ノルガンは「あの感覚をもう一度」を素直に満たしてくれそうだ。クリア後に手持ち無沙汰だった人ほど、遺戦品と12のダンジョンの恩恵は大きい。
本編が合わなかった人には勧めにくい。RPGamerも、本編が合わなかった人の考えを変えるものではないかもしれない、という趣旨の評価をしている。戦闘の爽快感や物語の厚みに不満があったなら、それは拡張でも大きくは変わらない。
Switch 2で初めて遊ぶ人は、テレビモード中心なら有力な選択肢。本編と拡張が5,990円(税込)で揃うのは、新規プレイヤーには入りやすい価格設定だ。ただ、拡張の中身に辿り着くまで数時間はかかるし、携帯モードの画質には妥協がある。
黒呪島の再来を期待している人には、「別物」と割り切ってから手を出すことを勧める。同じ名前でも、狙っている体験が違う。
ドラゴンズドグマ 2:ダークアリズン公式サイト
Nintendo Switch 2・PS5・Xbox Series X|S・Steamで販売中。本編を持っている人はPS5・Xbox・Steamで拡張DLCのみ購入できる。
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本記事は国内外のレビュー記事とプレイヤーの公開感想をまとめたもので、筆者自身のプレイ体験に基づくものではありません。英語レビューからの引用は筆者による翻訳です。評価スコアは2026年10月13日時点の情報で、レビューの追加により変動します。価格・仕様は各プラットフォームの公式ストアページをご確認ください。「ドラゴンズドグマ」は株式会社カプコンの登録商標です。その他記載の会社名・製品名(Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox、Steam等)は各社の商標または登録商標です。