Mina the Hollower レビュー: 2026年メタスコア93点最高評価の実力を検証
「数百万本売れなければ、人類への信頼を失うだろう」。Game*Sparkが引用したあるレビュアーの言葉が、この作品の異常な完成度を物語っている(Game*Spark、2026年5月28日)。
Yacht Club Gamesが2026年5月28日に全プラットフォーム同時リリースした Mina the Hollower は、発売直後にMetacritic 93点を叩き出し、Forza Horizon 6(91点)、ポケモンPokopia(89点)、バイオハザード レクイエム(89点)を抑えて2026年ベストゲーム暫定1位に躍り出た。
GameSpotはレビュー内で「ヤギクラブはショベルナイトの偉大さを超えた」と断言し、IGNは10点満点を付けた。98%のレビュアーが推薦するOpenCritic 92点という数字は、単純な懐古趣味作品への評価ではなく、現代のゲームデザイン論として認められた証拠だ。
- ショベルナイトが好きで次回作を待ち続けていたプレイヤー
- ゼルダの伝説(夢をみる島・神々のトライフォース)やキャッスルヴァニア世代
- インディーゲームに¥2,480〜$19.99を使う価値があるか迷っている人
- ソウルライク的な探索ゲームが好きだがホラーは苦手なプレイヤー
ショベルナイトから12年、新作に至るまでの経緯
Yacht Club Gamesは2014年に Shovel Knight でデビューした。NES風のドット絵スクロールアクションは当時のメタスコア85点を叩き出し、クラウドファンディング達成後も4本の追加DLCを完成させるという誠実な開発スタジオとして評価を高めた。
次回作の開発発表は2021年。しかし当初予定していた2024年リリースは延期に次ぐ延期となり、2026年5月のリリースまで約5年を要した。Game*Sparkの取材によれば、スタジオの財務的苦境と開発方向性の根本的な転換が重なったとされる(Game*Spark、2026年5月7日)。
転換の核心は「ショベルナイトの続編を作らない」という決断だった。前作はNESスタイルの横スクロールアクション。新作はゲームボーイカラー(GBC)スタイルのトップビュー型アクションADV。世界観も操作感も別物として設計し直した。
この判断が正解だったかどうかは、93点という数字が答えている。
ゲームシステム:ホロワーとは何か
舞台は呪われた孤島「テネブラス島」。主人公ミナは依頼を受けてこの島に渡り、壊れた「スパーク・ジェネレーター」を修復する使命を帯びている。
コアアクション:ホロイング(地面潜行)
本作の名前にもなっている固有能力が「ホロイング」だ。ジャンプ着地時にボタンを押し続けることで地面に潜り込み、敵の攻撃をかわしたり、地上では行けないエリアに侵入したりできる。単純な移動テクニックではなく、ボス戦の要となる仕組みで、従来のゼルダ的な「ダンジョンギミック」の役割を一部代替している。
武器:ナイトスター(ムチ)
メインウェポンはムチ型の武器「ナイトスター」。振り下ろしのタイミングが重要で、ボタン連打ではなく「どの方向に、いつ振るか」が問われる。同時にサイドアームと呼ばれる副兵器を複数装備でき、それぞれが全く異なる動きをする。
経済システム:ボーン
敵を倒したり探索したりするとボーン(骨)が手に入る。これをスタック(その戦闘セッションのみ有効なバフ強化)として消費するか、ボーンストーン(拠点「アンダーラボ」で安全保管でき、死亡しても失わない形)に変換するかを判断する。ソウルシリーズに近い選択圧がある。
海外メディアが絶賛する理由と一部の留保
絶賛の根拠
IGNの10点レビューは「豊かな戦闘システム、パズル、奇妙でユーモラスな世界観」を評価した。GameSpotの9点レビューでは「ショベルナイトの偉大さを超えた。新しく、新鮮で、独創的で、刺激的」と断言し(GameSpot、2026年5月)、Nintendo Lifeも9点で「また一つのレトロ風マスターピース」と評した。
PC Gamerのレビュアーは「20〜30時間のプレイ時間で$19.99という価格は石を打って鋳造された掘り出し物」と述べている。ファミ通のレビューも「GBC世代に直球に刺さる2Dアクションアドベンチャー」として高評価をつけた(ファミ通、2026年5月)。
留保と批判
完璧な評価ではない点も正直に書く。Giant Bombは有力メディアの中で最も低めの評価をつけ、「序盤のゲームプレイでは、グラインドが事実上強制されている感覚があり、それが楽しみを削ぐ」と指摘した。マップが使いにくい(あるいはほぼない)という点は複数のレビュアーが触れており、迷子になりやすいプレイヤーには向かない。
Steam初期の書き込みでは「ボーン管理の学習コストが序盤に集中しすぎる」「潜行アニメーションが長く、ヒットストップと被ると操作がつながりにくい」といった声もある。これらは致命的な欠陥ではなく、慣れで解決するレベルだが、最初の数時間で挫折するケースも想定される。
これは買いか?光と影
買うべき人:
- トップビュー型の探索・アクションが好きで、ゼルダの伝説(夢をみる島・ムジュラの仮面)に刺さった経験がある
- ショベルナイトの丁寧な作り込みに信頼を置いている
- $19.99(¥2,480)という価格は2024年以降のインディー水準で非常に安価な部類
慎重に検討すべき人:
- マップなしで迷子になることが苦手
- ソウルライク的な「失敗から学ぶ」設計が合わない
- ショベルナイト的なリズミカルな横スクロールを期待している(本作は全く別物)
作曲にはYs(イース)シリーズで知られるAncient・古代祐三が参加しており、サウンドトラックも高評価を受けている。GBC風の8ビットグラフィックだが、アニメーションは現代的な滑らかさを持つ。プラットフォームを選ばない(Steam Deck認定済み)点も評価できる。
現時点での2026年GotYレースではForza Horizon 6(91点)とHades II PS5/Xbox版(96点)が有力候補として並んでいるが、Mina the Hollowerは「最も高く評価された新規IPのインディー作品」として独自の地位を占めている。
- 開発・販売: Yacht Club Games
- ジャンル: トップビュー型アクションアドベンチャー
- 対応プラットフォーム: PS5 / Xbox Series X|S / Switch / Switch 2 / PC(Steam)/ Mac / Linux
- 価格: $19.99 USD / ¥2,480(税込)
- プレイ時間目安: 初回クリア20〜30時間
- Metacritic: 93点(45件レビュー、100%肯定)
- OpenCritic: 92点(98%推薦)
Mina the Hollowerは全プラットフォームで$19.99 / ¥2,480で発売中。Steamではデモも配信されているため、気になるなら先に試すのが一番確実な判断材料になる。
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本記事の情報は2026年5月29日時点のものです。価格・評価点・プラットフォーム情報は変更される場合があります。購入前にSteam・各プラットフォームの公式ストアページで最新情報を確認してください。