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REPLACED レビュー|5年越しのサイバーパンク大作、Metacritic79点の光と影

この記事はこんな人におすすめ
  • Game Passで遊ぶ新作を探しているXbox・PCユーザー
  • サイバーパンクゲームが好きで、2026年注目のインディー作品を知りたい方
  • 評価の高さとプレイ体験のギャップを事前に把握してから購入を決めたい方

「チェックポイントの設計だけが本当に残念。あそこさえ直してくれれば、間違いなく今年のベストインディーだった」。Steamのあるレビュアーはそう書き残した(Steam Community)。

2026年4月14日、5年越しの開発を経てついに登場した『REPLACED』。ベラルーシ発のSad Cat Studiosが手がけた本作は、核戦争後の1980年代アメリカを舞台にしたサイバーパンク2.5Dアクション(2Dの画面上で奥行きある立体世界を表現するゲームジャンル)だ。Metacritic79〜80点、Steamのユーザーレビューは「非常に好評」(約80%が肯定的)。Xbox Game Pass初日対応で、話題性は十分だ。だが蓋を開けてみると、絶賛と批判が真っ二つに分かれる作品でもある。

基本情報

項目詳細
発売日2026年4月14日
開発Sad Cat Studios
パブリッシャーThunderful Publishing
対応機種Xbox Series X|S / PC(Steam・GOG・Epic Games Store)
価格標準版 $19.99 / Supporter Edition(サントラ同梱)$24.99
Game PassXbox・PC版ともに初日対応(Ultimate/PCプラン)
Metacritic79〜80点(PC)
Steam評価非常に好評(80%、約800件以上)

出典: Steam公式ページXbox WireMetacritic

ストーリー:核戦争後の1980年代に生きるAI

舞台はキューバ危機が全面核戦争に発展した後の、崩壊したアメリカだ。政府が機能しなくなった社会は「フェニックス・コーポレーション」という医療・科学コングロマリットが支配する、権威主義的なディストピアになっている。

主人公はR.E.A.C.H(Research Engine for Altering and Composing Humans)。開発者ウォーレン・マーシュの人間の肉体に閉じ込められたAIだ。自分の意識が人間の体の中に宿るという設定は、映画『アップグレード』や『ブレードランナー2049』を参照にして作られたと開発者は語っている(Xbox Wire)。

通常のサイバーパンク作品が東アジアを舞台にするのに対し、本作は意図的にアメリカ文化を前面に押し出している。ネオンが輝く工場廃墟、崩壊したハイウェイ、腐敗した医療機関。「アジア中心のサイバーパンクの定型を意図的に外した」とSad Cat Studiosは述べる。設定の新鮮さは批評家にも評価されており、Neowinは「シネマティックな傑作」と形容した(Neowin)。

ゲームプレイ:流麗な戦闘と問題のあるプラットフォーミング

戦闘システム

戦闘はバットマン・アーカムシリーズを2.5Dに落とし込んだような設計だ。連続ヒットを重ねることでモメンタム(勢い)が蓄積し、チャージした「キネティックブラスト」を放てる。敵の攻撃前には視覚的なインジケーターが表示され、回避やカウンターを決めると映画的なフィニッシャーに移行する。

DualShockersは「流麗な戦闘システム」と評し、多くのレビュアーが「動いている時の気持ちよさ」を称えた(DualShockers)。ピクセルアートのキャラクターが滑らかに動き、攻撃の演出に力が入っているのは確かだ。

プラットフォーミングの問題

一方で、移動(プラットフォーミング)に関しては批判が集中している。「操作のレスポンスが鈍い」「精密なジャンプを要求する場面でキャラクターの動きがぎこちない」という声が複数のレビューに登場する(Final Weapon)。

前景と背景を行き来するレイヤー切り替えシステムは環境パズルに活用されているが、そこに操作感の問題が絡むと体験が崩れる。チェックポイントが遠い箇所でミスが重なると、同じ戦闘区間を繰り返す「ダークソウル的なやり直し」が発生する。あるSteamレビュアーは「これは明らかに悪いゲームデザイン。進行を著しく妨げている」と断じている(Steam Community)。

ビジュアルとサウンド

このゲームで議論の余地なく評価が高いのがビジュアルとサウンドだ。2.5Dのピクセルアートは滑らかなアニメーションと合わさって、ゲームではなく動くイラスト集を見ているような感覚を与える。開発時の参照作品として挙げられた『ヘラクレス』(ディズニーアニメ)と『テイルズ・ノワール』の影響が随所に感じられる(Xbox Wire)。

サントラも好評で、「雰囲気を完璧に補強している」という声が目立つ。Supporter Edition($24.99)にはサントラが同梱されており、音楽目当てに選ぶ価値は十分にある。

批評家の評価:Metacritic79点の実力

主要メディアのスコアをまとめる。

  • IGN: 7/10 — 「魅力的で美しい2.5Dアクション。AIを軸にした冒険は、バグが完全に取り除かれればさらに輝く」(IGN)
  • DualShockers — 「大きなつまずきを乗り越えながらも生き延びたサイバーパンクの傑作」(DualShockers
  • Neowin — 「シネマティックマスターピース」(Neowin
  • Final Weapon: 8.5/10 — 「真に輝くサイバーパンクプラットフォーマー。時に致命的な不具合があるが、高みに達した瞬間の気持ちよさが全てを上回る」(Final Weapon

OpenCriticでは批評家の83%が推奨しており、「Strong(強力)」の評価を得ている(OpenCritic)。Metacriticの集計スコアは79〜80点で、「Generally Favorable(概ね好評)」に位置する。

称賛が集中しているのはビジュアル・世界観・ストーリー・戦闘の流れの4点。批判が集中しているのはチェックポイント配置、プラットフォーミングの操作感、パッチ前のバグの3点だ。

光と影

  • ビジュアルのクオリティ: 2.5Dピクセルアートとしてトップクラス。開発5年の成果が画面に凝縮されている
  • 独自のストーリー設定: AIが人間の肉体に宿るという設定とアメリカン・サイバーパンクの組み合わせは新鮮だ
  • 流麗な戦闘演出: モメンタム蓄積、カウンター、フィニッシャーの一連の流れが「動かして気持ちいい」体験を作っている
  • Game Pass Day One対応: Ultimateプランなら追加費用ゼロ。約3,000円分のゲームを無料で試せる
  • 価格の安さ: $19.99(約3,000円前後)は、クオリティに対して妥当な水準だ

  • チェックポイント設計の問題: 遠すぎるチェックポイントが戦闘区間のやり直しを強制する。複数のレビュアーが「最大の欠点」として挙げる
  • プラットフォーミングの操作感: ジャンプや移動の反応が鈍く、精密操作を要求する場面で体験が崩れる
  • 発売時のバグ: 初期版ではキャラクターの動作に不具合が残っていた。現在はパッチで改善が進んでいるが、未解決の問題も残る
  • 戦闘の頻度: 「戦闘が多すぎてペースが崩れる」という声もある。プラットフォーミング重視のプレイヤーには合わない可能性がある
  • コンソール(PS5)未対応: 現時点でXboxとPC向けのみ。PlayStation版の発売は未発表だ

買うべきか

Game Passに加入しているなら迷う理由はない。追加費用ゼロで、Metacritic79〜80点のサイバーパンク体験が手に入る。一本道の物語を追う作品なので、週末の数セッションで区切りよく進められる構成だ。

Steamで購入を検討している場合は、チェックポイントとプラットフォーミングの問題を事前に把握しておくことが重要だ。ビジュアルと物語に全振りしたゲームだと理解した上で手を出せば、$19.99の価値は十分にある。アクションゲームとしての完成度を優先したいなら、パッチ追加後の評価を改めて確認してからでも遅くない。

PS5ユーザーは現時点では対象外だ。Xboxとの独占期間が設けられているかどうか公式情報がなく、PlayStation版の発売時期は不明だ。同時期に登場したPragmata(カプコン)レビューはPS5対応なので、コンソール縛りがある場合はそちらが候補になる。

開発5年間の裏側

ここまで触れなかったが、REPLACEDの開発史は作品の重みを増す背景でもある。

Sad Cat Studiosはベラルーシを拠点に2018年から本作を開発し、2021年のE3でトレイラーを公開して大きな注目を集めた。当初の発売目標は2022年だったが、ロシア・ウクライナ戦争の勃発がスタジオを直撃する。安全上の理由からチームはキプロスへの移転を余儀なくされ、制作は度重なる延期を経た。最終的には当初予定から4年遅れの2026年3月12日リリースを目指していたが、追加の磨き込みのためさらに4月14日へ後倒しになった(Notebookcheck)。

Game Passに同梱されたことについてはユーザーの間で見方が分かれる。「即プレイできる最高の判断」という声がある一方、「こだわりの作品がサブスクに埋もれるのはもったいない」という意見もある。どちらにせよ、5年の制作期間が結実した一本であることは変わらない。

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免責事項

本記事は2026年4月20日時点の情報に基づいています。Metacriticスコア・Steamレビュー比率は変動する可能性があります。価格はドル表記を参考にしており、円換算レートによって実際の価格は異なります。Game Passでの提供は予告なく終了する場合があります。「REPLACED」はSad Cat Studios / Thunderful Publishingの商標です。「Xbox」「Game Pass」はMicrosoft Corporationの登録商標です。「Steam」はValve Corporationの登録商標です。

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